年度最後の指揮の本番。とてもありがたい機会である。
楽器演奏者の仕事として切り離せない内容に教育というものがあるが、今日はまさにその中身に触れていた時間だった。
礼を欠く音楽はあり得ないし、音楽の丁寧さは礼から生まれていると思う。
日本的な考えではあると思うが、結局演奏以外の部分のところで応援したいと思われる行動が最低限取れないと、やはり誰も応援はしてくれないんじゃないかなと思う。
私は普段学校の中とか普通のレッスンしている時とかは、基本的にそういう話はしない。
社会に出ていって、その中の実体験がなければ、結局いくら守られた場所の中で教えたとしてもその説得力には限度があると考えているからだ。
そういう意味で、今日は教育現場の本番、学校の外に出て、公共施設を借りて演奏する、という経験は大きかったんじゃないかなあと思うのだ。
自分自身も、なんかこういうこと色々甘かったんじゃないかなと思うので、正直本人たちの気持ちや意識のことは分からないどころか、むしろ共感すらするのだが、将来、誰にも何も言われることなく人が去っていってしまうような大人になってほしくないな、と強く思う。結局私もレッスンとかしていて生徒に願うことって、上達もまあそうなんだけど、人間として幸せに生きて行ってもらうための方法の提案なんだよな、と改めて思った。
自分自身ももっと研鑽を積んでいかなければ、真に中身のある大人と自信を持って言えないと思う。
色んなことを思う本番だった。
夜はYMDミュージックの唯一の人間、Hさんの送別会をした。
楽しかっった!
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