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やるせなき一人

今月の頭に、パートレッスンなどで部活指導のお手伝いをさせて頂いているいくつかの学校に連絡を入れた。 

教育の現場もおそらく去年とは比べ物にならないような大荒れで、連絡することすら遠慮しようかとも思っていたのだが、それ以上にウイルスによるコミュニケーションの分断を避けたい所があったのだと思う。

 

連絡を入れた全ての学校で、もちろん夏のコンクールも中止になった訳だが、3年生が7月中に引退することを知った。

このブログを書いている時には、既に引退しているところもある。

 

何も言えずにお別れとなってしまうみたいだ。

しかし誰が悪いでもない、だからこんな風にやるせない気持ちになる。

 

と思い書いてみても、一人一人にあてられるわけでも無いので普遍的な内容になってしまうとも思った。まあそれは仕方ないか。

 

シンプルにひとつ。音楽に触れ続けてほしい。

出来れば演奏を続けて欲しい。難しければ、日々色んな曲を聴いて欲しい。

音楽の演奏というのは、言葉でもない、行動とも違う、新しい自分だけの感情の表現手段のひとつだと思う。

それを手にした事実、経験は本当に大きいものなのだ。だからそれを大切にして欲しい。

もしそれが難しいのならば、音楽を聴くだけの時間を作るだけでもいい。その時間だけは、誰にも邪魔されず、立ち止まって自分の気持ちや考えと向き合う時間であって欲しいのだ。

 

まだ私は25だが、若い君達が本当に羨ましい。

人生経験的な面でいえば、もっと勉強しておけばよかった。

純粋に頭が良くなる、勉強ができるようになっていると、見えるものの世界の広さが違う。純粋にそれが素晴らしいことなのだ。何か好きなことがあるのならば、それを一生懸命勉強して欲しい。

 

あとは幸せに生きて欲しい。純粋な話だけれども、これから生きていく中で様々な人と関わり、時に人と比較して自分の不甲斐なさを感じることもあるかもしれない。が、どうか自分の価値を高く持ち続け、自分が信じるものに対し少しずつ前進し、真なる幸せを探して欲しいと思う。

 

またどこかでお会いできることを楽しみにしていますよ。みなさん!!

楽しい人生になりますよう、応援しております。

吉尾のレッスンが、その楽しい人生の一部分になっていたら本当に幸せです。

 

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